心に住み着く「重いゴミ」の正体とは?思い込みが生まれる仕組み

きよえ すずき

前回は、私たちの行動や気持ちに影響を与える「思い込み」を、心の「重いゴミ」に例えてお話しました。

今日は、この「重いゴミ」が、どうして私たちの心の奥深くに入り込んでしまうのか、

その仕組みを見ていきましょう。

1. 小さな頃の体験が土台

私たちが最初に触れる世界は、家族や親しい人との関わりの中で作られます。

この時期の体験は、良いこと悪いことの判断、人との付き合い方、

そして「自分ってどんな人間だろう?」という自己認識の基本的な部分になります。

親や養育者の言葉、態度、行動は、まだ 純粋 な心に深く刻まれ、気づかないうちに「こうあるべき」「これはダメなんだ」といった思い込みとして、

自分の中に受け入れられていくのです。

たとえば、親からいつも「我慢しなさい」と言われて育つと、

「自分の 願い はいつも後回しにされるものだ」という思い込みを持つことがあります。

また

兄弟姉妹と比べられて「あなたはいつも〇〇だ」と言われ続けると、

「自分はそういう人間なんだ」という固定的なイメージを作り上げてしまうことがあります。

 

2. 周りの声と社会の空気

 

成長とともに、私たちは家族だけでなく、友達、先生、テレビやインターネットなど、

たくさんの情報に触れるようになります。

周りの人が何気なく言った一言や、社会の 慣習 、文化的な考え方なども、

私たちの思い込みを作る 強力な力になります。

たとえば、「男の子は泣くべきじゃない」「女の子はおしとやかであるべき」

といった性別の固定観念  は、

社会の中で何度も語られることで、私たちの 意識に深く浸透していきます。

また、ニュースや SNS で否定的な情報ばかりを見ていると、

「世の中は怖いところだ」という不安な思い込みを持ちやすくなります。

 

3. 過去の経験がルールに

過去の強い成功体験や失敗体験は、

その後の行動や考え方に大きく影響します。

一度うまくいった経験から「自分にはできる!」

という自信につながることもあれば、

一度の失敗が「やっぱり自分には無理だ…」

という強い思い込みを作ってしまうこともあります。

特に心が強く 動いた体験は、

その時の状況や解釈と一緒に、

潜在的に  強く記憶されます。

そして似たような状況になると、

無意識にその思い込みが顔を出してしまうことがあるのです。

 

4. 心を守るためのよろい(思い込み)

 

時には、心が傷つくのを防ぐために、

無意識のうちに思い込みという鎧を作ることがあります。

たとえば、 とても 大切な人に裏切られた経験を持つ人は、

「人は信用できないものだ」という思い込みを持つことで、

再び傷つくことを避けようとするかもしれません。

 

こうした思い込みは、

一時的には自分を守ってくれるかもしれませんが、

長い目で見ると、人との関係を複雑にしたり、

新しいチャンスを逃してしまう原因になることがあります。

 

このように、私たちの心に根付く「重いゴミ」=「思い込み」は、

様々な要因 が複雑に絡み合ってできています。

その仕組みを知ることは、自分自身の思い込みに気づき、

手放していくための最初のステップになります。

 

次回は、この「重いゴミ」である思い込みが、私たちの人生にどんな影響を与えるのか、もっと詳しく見ていきましょうね

 

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